羅生門 純米吟醸
和歌山県

羅生門 純米吟醸

蔵元: 田端酒造
純米吟醸 原料米: 山田錦 精米歩合 59%
★ 4.1
★★★★・
編集長 丸山評価

スペック

日本酒度
+3
酸度
1.4
アルコール度数
15%
価格目安
1,800〜2,500円
味わいレーダーチャート
香り甘みキレ余韻個性
4象限ポジション
辛口甘口淡麗濃醇 爽快・キレ系穏やか・優しい系どっしり辛口芳醇・甘口

料理ペアリング

白身魚の刺身 焼き魚 天ぷら 和食(煮物)

この銘柄のタグ

編集長レビュー

編集長 丸山
日本酒愛好家・延べ1000銘柄を試飲

羅生門は、和歌山市の田端酒造が「滴滴在心」を信条に醸す銘柄。モンドセレクションを長年連続受賞してきた実績で知られ、地元では祝いの席にも使われる定番として親しまれてきた。今回は純米吟醸の四合瓶を、家飲みの基準を測るつもりで開けてみた。

グラスに注ぐと、まず立ち上がるのはプラムや青りんごを思わせる穏やかな果実香。獺祭や而今のような派手さはなく、穀物のニュアンスがその奥にうっすら見え隠れする。一口含むと、すっきりとした口当たりに続いて米の旨みがしっかり乗ってくる。果実の皮を思わせるほろ苦さが味を引き締め、後口はスキッと辛口側に着地する。

精米歩合59%という数字どおり、磨きを競うタイプではなく、米の輪郭を残したまま整える方向の造り。日本酒度はやや辛口寄りで、甘さに寄りかからない端正さがある。「華やかさより食卓での扱いやすさ」を求める人に向いた設計だと感じた。

温度帯は冷酒(10〜13℃)で果実香が最も心地良く開く。ぬる燗(40℃前後)にすると旨みが膨らみ、軽い苦味が和らいで丸くなる。冷やと燗で表情を変えられる懐の広さがあり、季節を問わず使い回しやすい。

ペアリングは、白身魚の刺身、焼き魚、塩で食べる天ぷら、煮物などの素直な和食。香りが強い料理よりも、出汁や塩を効かせた淡い味付けと合わせると、米の旨みと苦味のバランスが生きる。四合瓶で2,000円前後という価格を踏まえると、日常の食中酒として常備しやすいコストパフォーマンスの一本。