

和歌山県海南市の平和酒造による「紀土(キッド)」は、若手蔵元の改革によって全国的な評価を獲得した銘柄。「紀州の風土が醸し出す日本酒」という意味から名付けられた。
純米大吟醸 山田錦は、純米大吟醸クラスでありながら3,000円台で買える希少なコストパフォーマンスを誇る。香りは穏やかで、メロンを思わせる含み香が控えめに立つ。一口含むと、米の素直な旨みと優しい甘み、最後に上品なキレ。バランス重視で、突出した個性はないが、その分どんな料理にも合わせやすい。
冷酒(8〜12℃)が基本。涼冷えにすると米の旨みが顔を出し、温度帯による表情の違いを楽しめる。
ペアリングは和食全般。白身魚の刺身、鮨、茶碗蒸し、焼き魚。「紀州の食文化」を意識した和食との相性が抜群。
四合瓶で3,000〜4,500円という価格は、日常使いの純米大吟醸として最も現実的な選択肢の一つ。流通量も比較的多く、特約店なら定価で出会える機会がある。