三重錦 純米 超辛口
三重県

三重錦 純米 超辛口

蔵元: 中井酒造場
純米 原料米: 八反錦 精米歩合 60%
★ 4.3
★★★★・
編集長 丸山評価

スペック

日本酒度
+13
酸度
2.1
アルコール度数
16%
価格目安
1,300〜1,700円
味わいレーダーチャート
香り甘みキレ余韻個性
4象限ポジション
辛口甘口淡麗濃醇 爽快・キレ系穏やか・優しい系どっしり辛口芳醇・甘口

料理ペアリング

焼き魚 天ぷら 鶏の塩焼き もつ煮

この銘柄のタグ

編集長レビュー

編集長 丸山
日本酒愛好家・延べ1000銘柄を試飲

三重県伊賀市上野の中井酒造場は明治30年(1897年)創業、忍者の里・伊賀に蔵を構える小さな造り手。年間生産量はおよそ60石(一升瓶換算で約6,000本)という限定醸造で、少量を丁寧に仕込む姿勢が地元の根強いファンに支持されている。「三重錦(みえにしき)」はその看板銘柄だ。

この「純米 超辛口」は、日本酒度+13という数字が示すとおり、徹底して辛口に振った設計。とはいえ、ただ水のように軽いわけではない。八反錦由来の旨みと、酸度2.1のしっかりした酸が芯にあり、辛さの奥に米の味わいがきちんと残る。一口含むと、まず旨みがふっと立ち、追いかけるように鋭いキレが口中を洗い流していく。後口はすっと乾き、すぐ次の一杯に手が伸びる。

冷酒(10〜13℃)でキレの鋭さが際立つが、ぬる燗(40〜50℃)に振ると旨みがふくらみ、辛さがまろやかに溶けて別の表情を見せる。温度で印象が大きく変わる、遊びがいのある一本。

ペアリングは、味のはっきりした料理。焼き魚、塩で食べる天ぷら、鶏の塩焼き、もつ煮など、脂や塩気を辛口のキレで断ち切る組み合わせが楽しい。

四合瓶でおおむね1,300〜1,700円。生産量が少なく流通は限定的だが、伊賀の地酒専門店なら出会える機会がある。「超辛口」をうたう銘柄のなかでも、旨みと辛さの均衡が取れた完成度の高い一本だ。本記事のスペックは火入れの超辛口純米のものを記載しており、生酒やにごりなど別仕様では数値が異なる。