

「スパークリング Origarami(オリガラミ)」は、真澄が手がける瓶内二次発酵の発泡純米酒。協会7号酵母発祥蔵である宮坂醸造が、シャンパーニュ方式の手前で澱(おり)抜き(デゴルジュマン)をあえて行わず、澱を絡めたまま瓶詰めすることでこの名がついた。定番の食中酒群とは全く違う、祝祭の一本だ。
うっすらと白濁したにごりに、きめ細かな泡。精米55%の美山錦を使い、瓶内発酵で生まれた自然の炭酸ガスが、クリーミーで米由来のふくらみを運んでくる。アルコールは12%とやや軽めで、日本酒度は-3前後と甘やかな設計。澱がもたらす旨みと、フレッシュな酸が、辛口の真澄とは正反対の表情を見せる。同じ蔵でこの振り幅、というのがこの銘柄の面白さ。
生酒のため要冷蔵で、開栓時はよく冷やしてゆっくり開けるのが鉄則。勢いよく開けると吹きこぼれるほど、ガスはしっかり詰まっている。グラスに注ぐと立ち上る泡と、ほのかな甘み。乾杯から食前にぴったりで、日本酒に馴染みのない人にも勧めやすい。
ペアリングは、前菜や軽めの料理。生ハム、白身魚のカルパッチョ、フルーツ、シェーブルチーズ。泡と甘酸が脂や塩気をリフレッシュし、食事のスタートを軽やかにする。七號や山花のような「飲ませる」真澄とは別腹で、シーンで選び分けたい。
価格は750mlで2,200〜2,500円ほど(375mlの小瓶もあり)。不定期入荷の傾向があるため、見かけたら確保しておきたい。発酵の蔵・真澄の遊び心が詰まった、ギフトにも映える発泡純米。