開運 大吟醸 伝 波瀬正吉
静岡県

開運 大吟醸 伝 波瀬正吉

蔵元: 土井酒造場
大吟醸 原料米: 山田錦 精米歩合 35%
★ 4.7
★★★★☆
編集長 丸山評価

スペック

日本酒度
+5
酸度
1.3
アルコール度数
17%
価格目安
5,000〜6,000円
味わいレーダーチャート
香り甘みキレ余韻個性
4象限ポジション
辛口甘口淡麗濃醇 爽快・キレ系穏やか・優しい系どっしり辛口芳醇・甘口

料理ペアリング

白身魚の昆布締め 湯葉

この銘柄のタグ

編集長レビュー

編集長 丸山
日本酒愛好家・延べ1000銘柄を試飲

「伝 波瀬正吉(でん はせしょうきち)」は、土井酒造場の象徴であり頂点。能登杜氏四天王の筆頭と称された名杜氏・波瀬正吉(1932〜2009)の名を冠した、蔵が初めて杜氏名を付けた清酒だ。兵庫県産山田錦を掛米35%・麹米40%まで磨き上げた、開運の技術が凝縮した大吟醸として別格に扱っている。

香りはこの蔵としては華やか。気品のある吟醸香が立ちのぼり、口に含むときめ細かい舌ざわりが続く。米の風合いをなめらかに感じさせながら、日本酒度+5・酸度1.3の引き締まった酸が全体をまとめ、長い余韻まで一切ぶれない。静岡型の透明感を保ったまま、香りと余韻だけを極限まで引き上げた仕上がりだ。

純米大吟醸(kaiun-junmai-daiginjo)が山田錦50%・純米でコストパフォーマンスに優れた基準銘柄なら、波瀬正吉は35%まで磨き、大吟醸として醸造アルコールも添えて香味の輪郭を最大化したフラッグシップ。磨きの差15ポイントと設計思想の差が、価格にも酒質にもはっきり表れる。

ペアリングは繊細な極上の和。白身魚の昆布締め、上等な鮨、蟹、湯葉。出汁と素材の上品さに、香りと余韻で寄り添う。冷酒(8〜12℃)でゆっくり、香りの開きを追って楽しみたい。

四合瓶で5,000〜6,000円。日常の食中酒ではなく、明確にハレの日の一本。クール便での扱いが基本で、開運という蔵が到達した一つの極を味わう価値がある。