十四代 吟撰 大吟醸 播州山田錦
山形県

十四代 吟撰 大吟醸 播州山田錦

蔵元: 高木酒造
大吟醸 原料米: 山田錦 精米歩合 45%
★ 4.7
★★★★☆
編集長 丸山評価

スペック

日本酒度
+2
酸度
1.3
アルコール度数
15%
価格目安
2,860〜22,000円
味わいレーダーチャート
香り甘みキレ余韻個性
4象限ポジション
辛口甘口淡麗濃醇 爽快・キレ系穏やか・優しい系どっしり辛口芳醇・甘口

料理ペアリング

鯛の昆布締め 白身魚の刺身 ホタテ 山菜のおひたし

この銘柄のタグ

編集長レビュー

編集長 丸山
日本酒愛好家・延べ1000銘柄を試飲

吟撰は、毎年夏のシーズンに登場する十四代の大吟醸ラインだ。兵庫県特A地区の播州山田錦を45%まで磨き、山形酵母を使った長期低温発酵で仕上げる。通年で出回る純米吟醸とは違い、季節を区切って届けられる「夏の十四代」として、特約店の店頭でも特に動きの速い一本になっている。

グラスに注ぐと、フレッシュで心地よい吟醸香が立ち上がる。これは醸造アルコールを少量加える大吟醸ならではの、すっと伸びる軽やかな香りだ。純米系の十四代がもつ「とろみのある甘旨」に対し、吟撰は香りの華やかさと飲み口の透明感が際立つ。甘さよりも、すっきりとした清涼感を主役に据えた設計と言える。

味わいは軽快で、夏向けにキレを意識した造り。冷酒でよく冷やすと香りと酸が引き締まり、暑い季節にちょうどいい飲み心地になる。同じ蔵の別撰諸白が「純米大吟醸の濃密さ」を狙うのに対し、吟撰は「大吟醸の爽快さ」で棲み分けており、飲み比べると蔵の引き出しの広さがよくわかる。

ペアリングは鯛の昆布締めや白身魚の刺身、ホタテ、山菜のおひたしなど。香りを引き立てる繊細な料理が好相性で、塩や柑橘でシンプルに仕上げた一皿だと、酒の透明感がいっそう映える。冷たい前菜と合わせて夏の食卓に置くのが似合う。

定価は四合瓶で2,860円。十四代の大吟醸としては手の届きやすい価格設定だが、夏限定ゆえに流通量はさらに絞られ、市場では数倍に跳ね上がることもある。「香り高い夏の十四代」を一度味わってみたい人にとって、入口になりうる一本だ。