

山口県岩国市の八百新酒造による「雁木(がんぎ)」は、純米無濾過生原酒のシリーズで知られる銘柄。獺祭と並ぶ山口の代表的銘柄として全国的な人気を獲得している。
「ノ壱(の・いち)」は、雁木シリーズの中で食中酒としての完成度が高い一本。香りは控えめで、含み香に米の旨みと微かな果実香。一口含むと、しっかりとした米の旨みと、それを支える適度な酸が広がる。日本酒度+4の辛口ではあるが、酸が骨格を作っているので、辛口だけでは終わらない厚みがある。
冷酒(10〜13℃)でバランスが良く、ぬる燗(40℃前後)に振ると米の旨みが膨らむ。温度帯による表情の違いを楽しめる懐の深さがある。
ペアリングは和食全般。刺身、焼き魚、煮物、鶏料理。出汁を効かせた繊細な料理と「米の旨み×料理の旨み」で共鳴する。
四合瓶で2,800〜3,800円とコストパフォーマンスも良好。家庭で常備したい食中酒として優れた選択肢。