

新政酒造の代表作シリーズ「No.6」は、6号酵母(蔵元由来酵母)を全量使用した純米生原酒。S-typeは「Standard」の中位グレード。秋田の若手蔵元による現代日本酒の象徴的存在。
香りは控えめだが、含み香にりんごの甘酸っぱさと乳製品様のニュアンス。一口含むと驚くほどジューシーで、酸の輪郭がくっきりしている。酸度1.9という数値が示す通り、酸と甘みの両方が前に出る設計。アルコール度数も14%と低めで、軽快な飲み口。
冷酒(6〜10℃)で開く酸の心地良さがこの酒の真骨頂。ワイングラスで飲むと香りが立ち、ナチュラルワインに通じる飲み心地になる。温度が上がると酸の輪郭がぼやけるので、最後まで冷たくキープ。
ペアリングは「日本酒×洋食」の新しい可能性を見せてくれる。ナチュラルチーズ、生ハム、白身魚のカルパッチョ、オリーブオイルを使った前菜。和食でも出汁の効いた料理と相性が良い。
流通量が限られており、定価で買えるかどうかは店舗次第。価格に対する満足度・話題性ともに高く、現代日本酒を語るうえで外せない一本。