写楽 純米吟醸 備前雄町
福島県

写楽 純米吟醸 備前雄町

蔵元: 宮泉銘醸
純米吟醸 原料米: 備前雄町 精米歩合 50%
★ 4.6
★★★★☆
編集長 丸山評価

スペック

日本酒度
±0
酸度
1.6
アルコール度数
16%
価格目安
2,800〜4,000円
味わいレーダーチャート
香り甘みキレ余韻個性
4象限ポジション
辛口甘口淡麗濃醇 爽快・キレ系穏やか・優しい系どっしり辛口芳醇・甘口

料理ペアリング

豚の角煮 鴨ロース 熟成チーズ きのこのソテー

この銘柄のタグ

編集長レビュー

編集長 丸山
日本酒愛好家・延べ1000銘柄を試飲

写楽は同じ純米吟醸でも使用米ごとに性格を作り分ける蔵で、その違いを最も雄弁に語るのが、この備前雄町を使った一本だ。岡山県産の雄町は「オマチスト」と呼ばれる熱狂的なファンを生む米で、写楽の手にかかると、その個性がさらに研ぎ澄まされる。

精米歩合は50%、アルコール16%。スペックは標準的な純米吟醸と同じだが、出てくる酒質はまるで別物だ。基準となる夢の香バージョンが端正で線が細いのに対し、雄町版は明らかにふくよかで、味の幅が横に広がる。

香りは雄町らしい落ち着いた果実香で、メロンやマスカットというより、やや熟れた果実を思わせる。口当たりは柔らかく、中盤で米由来の厚い旨みが押し寄せ、余韻が長く尾を引く。酸は1.6前後とやや高めに取り、ボリュームのある味わいを後半で受け止める設計になっている。

このコクの強さゆえ、ペアリングも濃いめの料理が映える。豚の角煮、鴨ロース、熟成チーズ、きのこのソテー。淡麗な料理に合わせると酒が勝ってしまうので、油や旨みのある皿と組むのが正解だ。

四合瓶の実勢はおおむね2,800〜4,000円。山田錦版の端正さとは対極にある「旨み主体の写楽」として、飲み比べに必ず入れたい一本である。