
熊本県熊本市の熊本県酒造研究所による「香露(こうろ)」は、清酒酵母「協会9号(熊本酵母)」発祥の蔵として、日本酒史に名を残す存在。9号酵母は現代日本酒の華やかな吟醸香を支える基幹酵母として、全国で使われている。
純米大吟醸は、山田錦を40%まで磨いた高精米。香りは華やかで、9号酵母特有のリンゴ・洋ナシを思わせる吟醸香が立ち上がる。一口含むと、米の優しい甘みと旨み、それを支える綺麗な酸。最後にすっと引くキレ。
冷酒(8〜12℃)で香りが最も開く。ワイングラスで飲むと吟醸香が立ち、香りを楽しむ飲み方が推奨。
ペアリングは、繊細な和食。白身魚の刺身、鮨、天ぷら、茶碗蒸し。香りが豊かなので、強い味付けの料理よりは素材を活かす料理向き。
四合瓶で4,000〜5,500円。流通量は限定的だが、特約店なら出会える機会がある。「9号酵母の源流」を体感できる歴史的な銘柄。