
「仙禽 雪だるま」は、せんきん酒造が冬にだけ放つしぼりたての活性にごり酒。クラシックやモダンの定番ラインとは別枠の季節商品で、瓶内で生きている酵母が生む微発泡がこの酒の主役になる。栓を抜くと吹き上がる勢いがあり、開栓には注意が要る一本だ。
味わいは、もろみを何度も粗ごしして得たシルキーな口当たりが特徴。純米でありながら重さがなく、きめ細かい泡が舌の上で弾ける。日本酒度はマイナスに大きく振れた甘口だが、活性のガスと酸が甘さを引き締めるため、くどさは残らない。アルコール度数13%と低めで、シュワッとした飲み口は日本酒というよりスパークリングに近い感覚で楽しめる。冬の食卓を華やがせる、まさに季節の風物詩だ。
供する温度はよく冷やした5℃前後。常温に戻すとガスが暴れるので、必ず冷蔵で保存し、開栓も低温で行いたい。シャンパングラスに注ぐと泡立ちが美しい。
ペアリングは乳製品やコクのある料理が合う。牡蠣、クリームシチュー、白カビチーズ、餃子。微発泡が脂を洗い、甘みが旨みを包み込む。
価格は四合瓶で2,000〜2,500円前後。流通は冬季に限られるため、見かけたら確保しておきたい、せんきんの遊び心が詰まった一本だ。