醸し人九平次 human 純米大吟醸
愛知県

醸し人九平次 human 純米大吟醸

蔵元: 萬乗醸造
純米大吟醸 原料米: 山田錦 精米歩合 45%
★ 4.6
★★★★☆
編集長 丸山評価

スペック

日本酒度
±0
酸度
1.5
アルコール度数
16%
価格目安
5,000〜6,000円
味わいレーダーチャート
香り甘みキレ余韻個性
4象限ポジション
辛口甘口淡麗濃醇 爽快・キレ系穏やか・優しい系どっしり辛口芳醇・甘口

料理ペアリング

甘鯛のポワレ ホタテのソテー 鶏胸肉の低温調理 白身魚のテリーヌ

この銘柄のタグ

編集長レビュー

編集長 丸山
日本酒愛好家・延べ1000銘柄を試飲

「human(ヒューマン)」は、醸し人九平次の山田錦ラインにおいて、スタンダードのEAU DU DESIR(50%磨き)と最上位の別誂(35%磨き)の中間に位置する純米大吟醸。山田錦を45%まで磨き、「人」というシンプルな名前を冠する。米づくりから一貫して人の手が酒を醸すという、萬乗醸造の哲学を象徴する一本だ。

50%のEAU DU DESIRより5%多く米を削ることで、味わいはより精緻になる。グラスに注ぐと、白桃やライチを思わせる華やかな吟醸香が立ち、口当たりは絹のようになめらか。果実味と酸のバランスが極めて緻密で、雑味のない透明感のある飲み口が続く。別誂ほどの凝縮した重厚感はないが、そのぶん軽やかで現代的な美しさがある。

冷酒(8〜12℃)で、ワイングラスに注ぐのが推奨。甘鯛のポワレやホタテのソテー、鶏胸肉の低温調理など、繊細な火入れの料理と合わせると、humanの緻密な味わいが料理の輪郭をやさしくなぞる。香り高い純米大吟醸でありながら食事を選ばない、汎用性の高さも魅力だ。

九平次の山田錦ラインは、精米歩合で味わいの解像度を段階的に変えている。50%のEAU DU DESIRが入口、45%のhumanが中核、35%の別誂が頂点という構成だ。さらに雄町のSAUVAGEや燗向けの火と月の間にまで含めると、一つの蔵がいかに多彩な表情を描き分けているかがよくわかる。humanはその全体像を理解するうえで、ちょうど真ん中の基準点になる。

価格は四合瓶で5,000〜6,000円前後。別誂ほどの希少性はないが、九平次の山田錦の魅力を過不足なく味わえる一本。ブランドの「人」という名にふさわしい、丁寧さの伝わる純米大吟醸だ。